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社長インタビュー

TOP INTERVIEW

2030年7月期に売上高1,000億円、営業利益150億円の達成を目指す。
INTLOOPの現在とこれからに向けて

INTLOOPは、2005年に「フリーランスコンサルタント」と「プロフェッショナル⼈材を求める企業のマッチング」事業からスタート。2015年以降は、専門性の高いフリーランス人材と自社社員を融合し、DXの遅れやIT人材の不足をはじめ、クライアントが抱えるさまざまな課題の解決支援を行い、成長を続けてきました。
フリーランス人口が増加の一途を辿り、活躍のフィールドが拡大するなか、INTLOOPは今後、どのようにしてクライアントのニーズに応え、売上高1,000億円、営業利益150億円の達成を目指していくのか、代表取締役の林 博文がお話しいたします。

コンサルティング、PMOソリューションをはじめ6つの事業を展開。
プロフェッショナル人材の活躍の場を拡大しながら成長してきました。

クライアントのさまざまな課題を分析・解決する「コンサルティング」。PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)人材をタイムリーに提供してプロジェクトを成功に導く「PMOソリューション」。コンサルティングファームの知見と技術力を結集してシステムの戦略立案から開発までワンストップで実現する「テクノロジーソリューション」。4万人を超えるプロ⼈材からプロジェクトに合わせた⼈材をデリバリーする「プロ人材活用サービス」。ハイクラス、ミドルクラスのコンサルタントの転職支援とエンジニアへのキャリア支援を行う「プロ人材転職支援サービス」。ITエンジニア、コンサルタント、マーケッターなど、プロフェッショナルとして活躍を目指す人材とお客様企業を結ぶマッチングプラットフォームを運営する「Webサービス」。現在はこの6つの事業を展開しています。
コンサルティングファームでありながら新事業の開発にも積極的に取り組んでおり、その過程で蓄積したノウハウをこれらの事業に還元しています。

現在の年間取引企業数は、日本を代表するSIer、大手外資系・国内独立系コンサルティングファーム、製造業を中心とする事業会社など、約500社です。そのクライアントから高く評価していただいているのは、柔軟な対応力。「中長期的な戦略コンサルティングを任せられる人材が欲しい」「10名のエンジニアでプロジェクトチームを組みたい」「明日までにネットワークエンジニアを1名補充したい」。どんなニーズにもお応えできるのは設立時からフリーランス人材時代の到来を見据え、プロフェッショナル人材の活躍の場を拡大しながら成長してきた当社だからです。近年、特にニーズが強くなっているPMO人材を迅速にご提供できるのも、私たちの強みだと考えています。

一部、価格改定の実現とディクスHDの子会社化によって
売上高・営業利益とも過去最高を更新しました。

2024年7月期の業績(連結)は、売上高27,077百万円(前期比+51.9%)、営業利益1,506百万円(前期比+36.3%)、当期純利益902百万円(前期比+13.5%)となりました。
期初の計画よりも営業担当の戦力化が遅れたため、第2四半期終了時に通期の業績予想を下方修正いたしましたが、最終的には修正後の業績予想を上回る業績で着地できました。

その要因の1つとしては、一部、価格改定を実現できたことが挙げられます。設立当時から取引を継続していただいているクライアントが多いため、なかなか価格改定に踏み切れずにいましたが、物価や人件費の上昇などを鑑みて、一部のプロジェクトで価格改定を進めさせていただきました。この結果、営業利益率を改善でき、大きな成果につながったと考えております。

また、2023年9月のディクスホールディングス株式会社(以下:ディクスHD)の子会社化による業績貢献も大きなポイントです。ディクスHDを子会社化した理由は、ネットワーク回線などの通信インフラの敷設工事からアプリケーション開発、戦略的コンサルティングの立案、サービスの提供までをワンストップで提供できる体制を整えるためです。これからはお互いの強みを磨き、シナジーを高めることによって成長を続けていきたいと考えています。

また、2024年5月には「エッジAI」(※1)ソリューションを提供するIdein(イデイン)株式会社(以下:Idein社)との協業をスタートしました。その第一弾として、Ideinの「LLM App on Actcast」(※2)と当社のコンサルティング支援サービスを融合したPoC 伴走支援サービスの提供を開始しました。また、9月上旬に当社は、Idein社のActcastを活用したDXコンサルティングサービスの提供を開始、9月下旬には資本業務提携契約を締結しています。このアライアンスによって当社は、クライアントに対し、当社社員と4万人を超えるプロフェッショナル人材を活用した、より革新的で包括的なDX提案ができるようになります。また、Idein社にとっても自社開発ソリューションの販路を拡大できるというメリットがあり、両社ともに価値のある業務提携になると期待しております。

Idein社とは、「おもしろい経営者の方がいるので会ってみませんか?」と紹介され、意気投合し、このたびのご縁となりました。私自身、ベンチャー企業・経営者を支援したいという気持ちが強いこともありますが、人と会い、人を通じてビジネスを拡げていくことが事業を進めていくなかで重要だと日ごろから感じています。
当社の経営スローガンである『Pay it forward(恩送り)』も、このような想いから制定しました。誰かから受けたご恩をその人に返すのではなく、別の人に送る、という意味です。日本に古くから根付いている良識を大切にして多くの人とつながり、社会の役に立つビジネスを育てていきたい。そんな願いを込めております。

  • (※1)「エッジAI」:エッジデバイス(ネットワークの末端に接続され内部と外部をつなぐデバイス)側でAI処理することでリアルタイム性を実現し、サーバとの通信コストを減らしながらデータを収集・伝達する技術。自動車、ヘルスケア、製造業をはじめ幅広い分野で応用されています。
  • (※2)「LLM App on Actcast」:エッジAI 技術とLLM(大規模言語モデル)を活用した革新的なPoC(Proof of Concept/概念実証) ソリューション。エッジデバイスで取得した画像をOpenAI 社のChatGPTで解釈することで、より疑似的なアプリ設計が可能になります。

サービスラインアップの拡充と営業体制の強化に取り組み
製造業を中心とする事業会社向けの売上比率を高めます。

2025年7月期は、売上高34,550百万円(前期比+27.6%)、営業利益1,969百万円(前期比+30.7%)、経常利益2,000百万円(前期比+30.3%)、当期純利益1,211百万円(前期比34.3%)で計画しています。

当社は2015年以降、急拡大を続けてきました。しかし、成長速度を求めすぎたために昨年度はグループ全体のマネジメント力が追い付かず、上場以来、初めて通期業績予想を下方修正しました。結果として修正後の業績予想を上回っての着地とはなりましたが、今期はより堅実な成長を目指してまいります。

目標達成に向けての最大のポイントは、製造業を中心とする事業会社向けの売上比率(現在は約20%)を高めることです。そのための施策は2つあります。一つはサービスラインアップの拡充です。当社が得意とするコンサルティングサービスとIdein社が開発するソリューションを融合して、PoC 伴走支援に続く新たなサービスを提供。ニーズの顕在化を図ることによって売上比率を高めたいと考えています。

もう一つは営業体制の強化です。現在、世界的なテクノロジー関連企業の営業部門でトッププレイヤーとして活躍してきたマネージャーが営業部門を率いています。彼が最前線で蓄えてきた提案営業のノウハウを、近年、積極的に獲得してきた国内の大手コンサルティングファーム出身のコンサルタントが学び、その姿に刺激を受けて既存のメンバーがさらに成長する、といった変化を思い描いています。スタートしたばかりですが、底上げができているという手応えはすでに十分感じております。2025年7月期の成果にぜひご期待ください。

売上高1,000億円達成、営業利益150億円は、
成長を続けていくために掲げた目標。
既存事業の拡大を最優先に考え、M&Aにも積極的に取り組んでまいります。

売上高1,000億円は、目標に向け誠実に成長を続けていれば社員はついてきてくれる。そう信じて掲げました。10年ほど前になりますが、売上高が10億円を超えたあたりで当社は歩みが鈍化した時期があります。
すると、社員が次々と会社を離れていきました。売上は激減しました。そのとき、明確な売上高1,000億円という目標を掲げ、達成するために走り続けようと決めました。残ってくれた仲間には余計な負担を強いてしまいましたが、この目標を達成してみんなで今までとは違う景色を見たい、そんな想いで日々取り組んでいます。

昨年度の売上高は、連結で約270億円、営業利益は約15億円。数字だけを見ればまだ遠いですが、売上高1,000億円、営業利益150億円は不可能な数字ではなくなってきたことを誰もが感じ始めていると思います。ただ、目標が見えたことによって成長スピードが鈍るというのは往々にしてあることなので気を引き締めて取り組んでいきます。最も重要な戦略は、既存の6事業の拡大です。まだまだ成長の余地を残していますのでクライアントのニーズを顕在化してレイヤーを拡げていきたいと考えています。

M&Aも成長スピードを高め、目標を達成するために必須と感じている取り組みの一つです。昨年、子会社化したディクスHDと当社とは、10年来の取引がありました。経営者同士が本音で話し合いを重ね、現場レベルの相互理解を深めることで、当初思い描いていた方向に進んでいます。この経験を活かすためにも、志を同じくする企業とのM&Aは今後も積極的に取り組んでいきたいです。

「既存事業の成長加速」と「事業領域の創出」を実現するための
重点戦略を定め、組織戦略、財務指標、投資戦略を提示しています。

このたび、2030年7月期を最終年度とした中期経営計画『INTLOOP “VISION2030“』を策定いたしました。売上高1,000億円、営業利益150億円の達成を目指します。「既存事業の成長加速」と「事業領域の創出」の実現を目指すための重点戦略を定め、組織戦略、財務指標、投資戦略をお示ししています。

投資戦略については、これまではトップラインを伸ばすため、人材採用を中心に先行投資を行ってきましたが、今後は新規事業の投資にシフトし、営業利益の向上を図ります。IR活動も強化し、新領域での投資加速の際は速やかに公表いたします。ぜひ、今後の成長に期待していただければと思います。

FY25〜27は既存事業の強化により収益性を徐々に改善
FY30に向けて新規事業により高収益化

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株主・投資家の皆様との建設的な対話から学び
お届けする情報のクオリティとタイミングを精査します。

当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上の観点から、株主・投資家の皆様との建設的な対話を大切にし、そこで得た情報や市場の評価・ご意見は定期的に取締役会へフィードバックしています。また、決算情報や経営戦略をはじめとするIR情報の充実に努めており、今回からホームページで株主通信をお届けすることになりました。

もちろん、現状に満足するつもりはありません。私自身、株主・投資家の皆様との対話を重ねるなかで、お届けする情報のクオリティとタイミングについてはさらに精査する必要があると感じています。その課題を解決するため、今期よりIR専任部署の体制強化も進めております。

株主に対する利益還元は経営上の重要課題の一つとして位置づけておりますが、現状は成長のための投資に充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えております。株主の皆様には、今後とも変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

今期のトピックス

TOPICS

エッジAIソリューションを提供するIdein社と協業開始
OpenAIを活用した新しい形のPoC伴走支援サービスを提供

2024年5月29日、Idein株式会社(以下Idein)と、エッジAIソリューションの提供、エンジニアリング支援等での包括的な協業を開始しました。
第一弾の取り組みとして、新しい形の PoC 伴走支援サービスの提供を開始します。これは Ideinの開発した「LLM App on Actcast」と呼ばれる、エッジAI技術とLLM(大規模言語モデル)を活用した革新的なPoCソリューションと当社のコンサルティング支援サービスを組み合わせたたものです。
Idein社との協業の背景や注目されているエッジAI領域について、ご質問に回答します。

Q
最近注目が高まっているエッジAIとは何でしょうか?
A
エッジとは「端」という意味で、「エッジAI」とはシステムの端末自体に判断ができる人工知能・AIを搭載した機器のことです。エッジAIはエッジでデータの分析を行い、リアルタイムに判断することができます。また通信を使わないのでデータ通信のコストを削減でき、必要な情報のみクラウドに送信するためセキュリティが高いのも特徴です。エッジAIで期待されている領域は、例えば、自動車の運転自動化での活用、エッジAIでリアルタイムに判断できるため安全運転の実現に貢献します。産業用ロボットではエッジAIを使ってリアルタイムでの制御が実現できます。このように自動車からヘルスケア、製造業といった幅広い分野で応用されているのがエッジAIです。
Q
エッジAIの市場規模を教えてください。
A
エッジAI市場は著しい成⾧を遂げており、2022年から2031年にかけて723.1百万米ドルから5477.0 百万米ドルに達すると推定され、年平均成⾧率 (CAGR)は28.8%で成⾧すると予想されています。
Q
今回の協業で開始された「新しい形のPoC伴走支援サービス」について教えてください。
A
エッジAIは成長領域であり、社会での活用が大きく期待されている領域です。ただ、エッジAI技術をどのように製品やサービスにスピーディに実装していくか、企業の悩みや課題はそこにあります。そこで、Idein社の開発した「LLM App on Actcast」と呼ばれる、エッジAI技術とLLM(大規模言語モデル)を活用したPoCソリューションに当社の伴走型コンサルティングを組み合わせることで企業の商品・サービス創出、社会実装を支援していきます。それが「新しい形のPoC伴走支援サービス」です。
Idein社との協業により、幅広い業界・領域での企業のDX実現、ビジネス課題の迅速かつ効果的な解決を支援できると確信しています。

About Idein Inc

エッジAI技術を核としたプラットフォーム「Actcast」を提供し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び事業会社へのサービス提供を行っています。

Idein Inc.

About LLM App on Actcast

エッジデバイスで取得した画像をOpenAI社のChatGPTを用いて解釈することで、プロンプトエンジニアリングにより疑似的なアプリ設計を行うことができます。これにより、PoC向けAI開発が不要となり、ソフトウェア開発期間が大幅短縮されることに加え、プロンプト操作が中心となるため、非エンジニアでも価値仮説の検証を繰り返し行うことができます。

  • ※PoC(Proof of Concept:概念実証): 新たなアイデアやコンセプトの実現可能性、得られる効果などを検証すること
  • ※LLM(Large Language Models、大規模言語モデル):膨大なテキストデータと高度なディープラーニング技術を用いて構築された、自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)と呼ばれる分野における革新的な技術

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